9/2、その日の朝突然メールが来た。
ずっと捜索していたワンコの飼い主からだ。
月末の急がしかった業務はとりあえず落ち着いた。
メールの内容は新たな目撃情報があったというものだった。
しかし、もう半年前から9月の週末は予定で埋まっている。
行くなら今日!
朝8時に出れば午後の業務まで6時間。
往復の移動で4時間なので2時間は捜索できる。
行くしかない!
ワンコ捜索10日目
目撃情報をくれた会社の社員さんを訪ねた。
仕事中にもかかわらずわざわざ目撃したところまで案内してくれた。
なんていい人だ!
というか、御代田に通い始めて10日目だが、みんなとても親切にしてくれるのをあらためて実感した。
俄然やる気になってきた。
ところが、
案内されたところは一面のレタス畑。
ちょっと離れたところには逆に手付かずの自然な藪。
呆然と立ち尽くす・・・。
広すぎる・・・。
とても歩いて探せる広さではない。
とりあえず、畑で作業している人に聞いて回ったが、目撃した人はいなかった。
車で走り回り、藪の中を歩き回り、時間だけが過ぎていく
無理だ・・・
諦めたくはないが時間切れ。
仕方なし帰路に着く。
というか、仕事に向かう。
当然テンションはだだ下がり・・・。
そこで思ったのは
本当にだめな事しかなかったのか?
ということ。
少なくともワンコガ生きているってわかったし、
どう過ごしているかはわからんが目撃情報だと元気だったらしい。
良かったじゃないか!
何も収穫がなかったのか?
いや、最初に捜索したときにピンと来ていたホテルの近くじゃないか!(写真の奥にあるやつ)
それがわかっただけで無駄ではない。
全ての行動に意味はあると聞くが、
意味があるかないかはそこに気付けるかが重要だ。
そして、
その日をどういう気分で終わるのか!?
また明日を迎えるにあたって
それもまた重要だという事に気付いた。
体はきついが無駄ではなかった。
そう思うことにした。
つづく