新しい世界

僕の名前は「ポテ」

2年前にここに来た。。

ここに来る前はずっとケージの中だったから「外」っていうものを知らなかった・・・。

ある日、小さい籠に入れられて、車に揺られて初めて外に出た。

はじめは籠から出るのも怖かったけど、恐る恐る出てみたよ!

囲いのない世界・・・

 

それからまた籠に入れられて、しばらく揺られてきた先には

ちっちゃいワンコがいた。

「僕と遊んでくれるの?」

なんだか楽しい!

ここから始まった僕の新しい世界!!

いつもの場所

僕の名前は”ウー太郎”

ほんとは、ウィリアムなんだけど皆そうやって呼ぶ。

しばらくしてママは保護犬一時預かりのボランティアをはじめたから

生まれてからほとんどの期間、いろんなワンコと一緒。

 

ある日、ママが僕を連れて二人で暮らしてくれるようになった。

その時ママがこのソファーを買ってくれた。

だから

これは僕のソファー!

一番安心する場所!

 

パパがここで座ったり寝そべったりするけど、

それ、僕のだからね!

ママは…、まぁ許す。

僕の一人の時間・・・

は短くて、

チビ(チワワのウズラ君)が一緒に暮らし始めた…。

最初はうざかったけどまぁ許す。

それからはずっと一緒。

昼間はソファー!

夜はベッド!

いつもの僕の場所

 

なにより幸せな

僕の場所!

 

いろんなところにも連れて行ってもらったよ!

 

 

15歳の誕生日を迎えた頃から身体が動かなくなってきた

けど、

お散歩は大好き!

もう、あまり動けなくなったけど、

カートに乗せてもらっても

やっぱり外は気持ちよかった!

 

しばらくして、

もうご飯も食べられなくなって、

15年の犬生ではじめて入院した・・・

 

つまらない・・・。

 

家に帰りたい・・・。

 

いつもの僕の場所・・・。

 

パパとママはお医者さんに相談して

夜だけ家に連れてきてくれた。

 

もう意識ももうろうとしてたけど、

歩くのもやっとだったけど、

ふらふらしながら

いつもの僕の場所まで行ったよ!

だって

これは僕のソファー!

ママが買ってくれた

僕の場所。

ここで寝るのが一番幸せ!

 

ありがとう!

僕、幸せだったよ!

 

無責任な卑怯者

 

小学生の頃、近所の友達と毎日一緒に帰っていた。

僕の家の方が遠かったから、先に友達の家でお別れを言って後は一人で家路に着く。

友達の家でバイバイするとき友達のお母さんが必ず何かおやつをくれた。

ある日「とおる君、今日はこれもらっていってくれない?」

そう言われて小さな黒い子犬を手渡された。

そこで生まれた子犬だ・・・。

少し戸惑いながらも家に連れて帰った。

母も少し戸惑っていたが、飼う事にした。

これが我が家で始めて飼った犬・・・、名前はクロ。

何年後か、クロが死んだ日のことは今でも忘れない・・・。

悲しくて泣いてもう動物を飼うのはやめよう・・・。

そう思った・・・。

結局、その何年後かに保護猫を引き取って飼う事になったのだが、やはり亡くなった時の悲しみが耐えられない。

でもその後も、父が拾ってきた捨て猫を飼う事になりまた同じ思いをする・・・。

でも、もう黒い犬だけは飼いたくなかった・・・。

あまり愛情をかけてあげられなかったクロへの後ろめたさかもしれない・・・。

もし、万が一犬を飼うとしたら白い犬!そう決めていた・・・。

何年か経って、家に来たのが

大豆だ!

その頃、僕は離婚したばかりでかなり病んでいたが、大豆は僕を救ってくれた。

その半年後、もう一匹家に迎えた。

小豆だ!

2匹はずーっと一緒だったけど、一昨年、小豆がなくなってしまった。

 

それから大豆はいつも寂しそうにしていた・・・。

でも、どんなことがあっても

「散歩」

って言うと一目散に飛んできて全速力で走り出す。

ほんの一ヶ月前まで・・・。

ホントに先月まで元気に走り回っていた大豆がガンになった・・・。

日に日に弱っていく大豆の姿を見るのがホントにつらい。

でもできることは何でもやってあげたいのだ!

ステロイドだろうと注射だろうと、漢方やレイキヒーリング

できることはなんでも・・・。

 

もう一度この笑顔を見せてくれるまで絶対に諦めたくはない

だけれども、

ふと気を抜くとなぜか涙があふれてくる・・・。

できることなら苦しんでる顔など見たくない・・・。

ほんとは、僕は

無責任な卑怯者

になりたい・・・。

猫とペンダント

 

「モリオン(黒水晶)でペンダントをお願いしたいんです・・・。」

はい。もちろん。

チベット産のモリオン原石削りだしてカボションにすることも出来ます。

 

ただ、それが必要かどうかリーディングしてみないと・・・。

「動物霊に憑依されないようにと思ったんですが、モリオンにこだわってはいないので他に合う石があればそれで・・・。」

 

こうしてペンダントを作るべく石選びのためにリーディングに入った。

さほどエネルギーバランスは悪くない・・・。

チャクラで言えば2とディープ4が弱っているくらい・・・。

ただ、気になるのは背中の違和感(ブルブル)と頭の上のモヤモヤ・・・。

背中のブルブルは受信オープンの人に多く見られるのでまぁなんとなく想像は出来る。

頭のモヤモヤはなんだ?

 

更に深くリーディング。

猫?

(絵はツチノコのように見えるが猫を描いたつもり・・・)

2匹・・・。

くっついて見えたが仲が良さそうではない・・・。

さらに白い方の猫ちゃんは首から腰にかけてまとわりつく・・・。

そこで、依頼主に聞いてみる。

「もしかして猫飼ってませんでした?」

「はい。飼ってました!7年前に20歳くらいで永眠してしまいました。」

そういって写真が送られてきた。

あーっ!

この猫ちゃん!

左側に見えてた白い猫ちゃんだ!

「お話させてもらってもよい?」

「はい!是非!」

こうしてリーディングからアニマルコミニュケーションへシフトしていった。

しかし気になるのはもう一匹の猫ちゃんである・・・。

とりあえず白猫ちゃんとお話しする。

繋がった瞬間 にゃぁ~ といって近寄ってきた。

『ねぇ、聞いて!私ずっとAさん(依頼主)のそばにいるの!そしてずっと守っているの!そしたら寂しくないでしょ?

でも、他の猫が邪魔しに来るの・・・。』

そう話していろんなイメージを飛ばして来てくれた・・。

他の猫・・・。隣に見えてた猫か・・・?

飛んできたイメージを書き留める・・・。

相変わらず画伯級である・・・。

白い猫ちゃんと、白地に頭と背中の辺りに黒と茶色の混じった斑のような猫ちゃん。

イメージがより鮮明になってきた。

でも飼っていた猫は一匹のようだし・・・。

白猫ちゃん曰く、悪いやつ

そう言って威嚇している感じだ・・。

そんなに悪い感じはしないのだが・・・。

ここは白猫ちゃんの意思を尊重して石を選ぶ。

モリオンは白猫ちゃんも嫌がったし、ブロックしてしまうので使うのは避けた。

 

こうして、弱い部分を強化する石と、悪い気は遠ざける石でペンダントが完成した。

依頼主にマッチングしてみる・・・。

 

エネルギーバランスはOK!

頭の上のモヤモヤは、鮮明に猫ちゃんの波動とわかるようになった。

しかし、もう一匹の猫ちゃんはまだ消えない・・・。悪い感じもしない・・・

いったい何者なのだろう?

とりあえず、リーディング結果と白猫ちゃんのくれたイメージをレポートにしてペンダントと一緒に送った。

 

後日、お礼のメールとともに写真が送られてきた・・・。

 

うわぁーーーーーーーっ!

思わず叫んだ!

この猫ちゃん!!

まさにこの猫ちゃんが白猫ちゃんと一緒にイメージ飛んで来たんだけど!

いったい何者?

 

『えっ?今飼ってる猫だけど・・・。』

 

・・・・・・・・。

 

すべてが繋がった・・・。

 

白猫ちゃんの

や ・ き  ・ も ・ ち ・ ・ ・ ・

 

 

 

 

 

失って気付かされる

 

手術のためにお医者さんに全てを託した。

去り際に診察台の上から

「行かないで!」

確かにそう言った。

でも、

大丈夫!絶対元気になっておうちに帰れるから!

そう言って診察室のドアを閉めた。

今となってはあの時、抱きしめてあげればよかった・・・。

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小豆も僕もホントは気付いていた。

もう会えなくなるって・・・

だから、その数日は狂ったように動画や写真を撮った。

信じたくなかったし、信じたら現実になってしまう気がして、感じてたものは押し殺した。

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7時間にも及んだが、手術は成功した。

面会に行く予定時間の3時間前までは

無事麻酔からも覚めて、立っておしっこもしていた。

順調に回復に向かうはずだった・・・。

 

運命は変わらないのか・・・。

行った時には冷たくなりかかっていた・・・。

僕もカミさんもその場で泣き崩れた。

 

 

「パパのことが大好きな子ね!ママのことをライバルだと思っているわ!」

アニマルコミュニケーションの師匠がはじめて小豆を見たときにそう教えてくれた。

それからしばらくして、僕もカミさんもアニマルコミュニケーションを習うことにした。

 

冷たくなった小豆を抱きかかえ、お医者さんからの帰り道、小豆を探す・・・。

いない・・・。

小豆のエネルギーがどこにもいない・・・。

家に着いて、兄妹のように育った大豆に報告をした。

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大豆は優しい子だから、冷たくなった小豆をずっと舐め続けていた・・。

「何で動かないの?」

たまに僕の顔を見ては、またひたすら舐め続ける・・・。

「大ちゃん、もう小豆は動かないんだよ・・・」

そう言い聞かせて小豆を隣の部屋に移した。

大豆が寂しそうな声でクゥーンと言った・・・。

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その瞬間、パーンとビジョンが飛び込んできた。

5~6匹・・・、もう少しいるだろうか・・・。

たくさんの犬を相手に小豆が一生懸命吠えている。

「行かない!アタチそっちには行かない!」

何度も何度もその光景が浮かぶ・・・。

 

小豆は死んだことに気付いていないのだろうか・・・。

虹の橋を渡りたがらない。

 

しばらくして、左肩にポワンと暖かなエネルギーが降りてきた。

「小豆だ!」

瞬時にわかった!

左を向くと頬をぺろぺろ舐めてくる!

「アタチここにいる!」

耳元で声が聞こえる。

小豆はどうやら僕のそばにいられるのを喜んでくれている。

 

しかし、現実は酷だ!

目の前にいる冷たくなった小豆を見れば涙があふれてくる・・・。

 

翌日、火葬場に行った。

小豆の姿ともこれで本当にお別れだ・・・。

まだその現実を受け止められない自分がいて、また涙があふれてくる・・・。

火葬場について、職員さんが

「最後のお別れです。」そういった瞬間に小豆が耳元に話しかけてくる。

「ねえねえ、アタチの体どうするの?」

「これから焼いて骨だけにしてもらうんだよ。」

「何でそんなことするの?」

「このままだと腐っちゃうでしょ?だからアズのこと忘れないようにお骨にしてもらってお墓にいれるの。」

「そんなことしなくてもアタチここにいるから忘れないでしょ?」

 

隣では職員さんとカミさんが手を合わしている・・・。

アズが耳元でそんなこと話しかけてくるもんだから少し噴出しそうになったが、

グッとこらえる。

絶対に笑ってはいけないところだ・・・。

 

お骨になった小豆をカミさんが抱き抱え、帰りの車の中でその話をした。

カミさん

「なんで?なんでアズは私のところに来てくれないの?ズルイ!」

そういった瞬間に僕の肩からフッといいなくなった。

「あっ、来た!」

カミさんの後頭部に行ったらしい・・・。

同情エネルギーというのでしょうか・・・。

小豆はまたすぐに戻ってきて、

「ママのところに行って来たよ!でもアタチの方がずっとパパの近くにいるんだから!」

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複雑である・・・。

小豆を失った悲しい現実と、隣で悔しがるカミさん。

すぐ近くにいるのにアズを抱きしめてあげられない切なさ。

エネルギーで小豆を包み込んであげると喜んでくれる微妙な幸福感。

 

とにもかくにも

アニマルコミュニケーターになって良かった。

小豆のエネルギーを感じていられるだけで随分救われた。

そうでなければ今頃悲しみで気が狂っていたかもしれない。

 

アニマルコミュニケーターは人の心を救うために存在しなければいけない。

そう小豆が教えてくれた。

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