水晶振動子という電子部品をご存知だろうか?
以前勤めていた会社は電波関係のメーカーだったので、コレがないと製品開発が出来ないというくらい肝になる部品だ。
簡単に言ってしまえば水晶に電気を与えると一定の電波を出すっていうもの。
またその逆もある。
コレを知ったときは驚きだった!
パワーストーンなんてまったく興味もなかったが、実際にいろんな機械に使われているのだ。
ほとんどの時計は水晶がなければ時を刻まない。
いやむしろクリスタルが世界を動かしているといっても過言ではないのではないか!?
いや、それは過言だった・・・。
そしてある日チロルの森に行ったときの事だ。
バスタブくらいのタライが5つくらい置いてあって、きれいな石がたくさん入っている。
そこにパワーストーン1掴み500円と書いてあった。
そしてそこのお姉さんが、「やってみませんか?どの石を拾っても500円ですよ!中には珍しいのもあるみたいです!」
なんて声かけるもんだから、それはもう
「やります!」
としか言いようがないではないか!
そして紙コップを渡される・・・。
まず、一つ目のたらいに手をつっこむ。
しばらくして、頭がグラングランして吐きそうなくらい気持ちが悪くなってきた・・・。
妻も一緒にやっていたが、何食わぬ顔で一生懸命石を選んでいる・・・。
ちなみに妻はパワーストーンセラピストなる資格を持っているので、見た目でだいたい石の種類がわかるらしい。
私はというと、相変わらず具合が悪い・・・。
ところが、隣のタライに手を入れると、不思議とそれまでグラングランだったものがスーっとなくなった。
とても気持ちがいいのだ!
あまりに気持ちがいいもんだから、たらいに顔を突っ込んで頬擦りまでしてしまった。
それを見ていた妻に
「ちょっとやめて!恥ずかしいから!他の人見てたらどうすんの!?」
と怒られる・・・。
「だって、このタライ気持ちいいんだもん!
いや、タライが気持ちいいんじゃないよ。石が気持ちいいんだけど!←(当たり前だが・・・。)
あっちのはダメだ!凄く気持ちが悪い!」
と、言い訳にもならない言い訳をする・・・。
「バッカじゃない!」
と呆れる妻が、その直後、
「ん?もしかして徹君どの石が気持ちいいとかわかるの?」
(徹君とよばれている)
ちょっと恥ずかしいが、徹君と呼ばれ始めたのはいつごろからだろうか・・・?
そもそも知り合ったばかりの頃は”真野さん”だったはず・・・。
たしかあれは・・・。
あっ、話がそれてしまった・・・。
「わかるよ!ってかわからないの?」
「コレすごい気持ち悪いやつで、これは気持ちいいやつ!そんでこれがなんかピリピリするし、これはボワーンてなる!」
というと妻の目がいきなり輝きだした!
「ちょっとすごいじゃん!じゃあ私が拾った石たち感じてみてよ!」
と石の入った紙コップを渡される・・・。
正直何が凄いのかわからん・・・。
言われたとおり一つ一つ手にとって仕分けする。
「これ気持ちいやつ。これ気分が上がるやつ。これ気を吸い込むような感じのやつ・・・。そんでこれは・・・、ん?これヤバイやつだ!」
「なに?ヤバイやつって?」
ピキーンってくるやつ!
「それラピスだよ!」
いや、名前言われてもわからんし・・・。
むしろ見ただけで名前がわかるって、自分にしてみたらそっちのがスゲーわ!
そんじゃこれは何の石?
差し出したのは・・・、
そう、例の
これ!
5つもあるタライの中の石たちから拾ったものすごく不思議な感覚を持った石だった。
妻もコレがなんなのかわからんと言う・・・。
そして未だにわからないままなのだが、なぜだかコレを持つと物事がいい方向に向かう気がする。
そんなまやかし的なことは信じてもいなかったのだが、
ふと、水晶振動子のことを思い出した。
全ての結晶体は電気を与えるとなんらかの一定のパワーをだすらしい。
そしてそれは電気だけでなく音だったりもするらしい・・。
なんと、つまりは科学的に証明されているんじゃないか!
ただし
自分が想わなければ石も反応しない。
とも言える。
そう思うと、がぜん興味がわいてきた!
そしてそこからちょっとづつ勉強と訓練を重ねた。
どうやらその、物のエネルギー的なものを捕らえる感覚は、みんな当たり前にあるものだと思っていたのだがそうでもないらしいのだ・・・。
そんなわけで、事あるごとに石を持たされる・・・
「これどんな感じ?」
最近この言葉に恐怖すら感じる・・・。
どーん!
そして誰だかわからない写真を見せられ
「この方に今一番必要な石を選んであげて!」
・・・・・。
えっ?
うそぉーーーーーーーーーっ!
すげーいっぱいあるんですけどぉ・・・。。