小学生の頃、近所の友達と毎日一緒に帰っていた。
僕の家の方が遠かったから、先に友達の家でお別れを言って後は一人で家路に着く。
友達の家でバイバイするとき友達のお母さんが必ず何かおやつをくれた。
ある日「とおる君、今日はこれもらっていってくれない?」
そう言われて小さな黒い子犬を手渡された。
そこで生まれた子犬だ・・・。
少し戸惑いながらも家に連れて帰った。
母も少し戸惑っていたが、飼う事にした。
これが我が家で始めて飼った犬・・・、名前はクロ。
何年後か、クロが死んだ日のことは今でも忘れない・・・。
悲しくて泣いてもう動物を飼うのはやめよう・・・。
そう思った・・・。
結局、その何年後かに保護猫を引き取って飼う事になったのだが、やはり亡くなった時の悲しみが耐えられない。
でもその後も、父が拾ってきた捨て猫を飼う事になりまた同じ思いをする・・・。
でも、もう黒い犬だけは飼いたくなかった・・・。
あまり愛情をかけてあげられなかったクロへの後ろめたさかもしれない・・・。
もし、万が一犬を飼うとしたら白い犬!そう決めていた・・・。
何年か経って、家に来たのが
大豆だ!
その頃、僕は離婚したばかりでかなり病んでいたが、大豆は僕を救ってくれた。
その半年後、もう一匹家に迎えた。
小豆だ!
2匹はずーっと一緒だったけど、一昨年、小豆がなくなってしまった。
それから大豆はいつも寂しそうにしていた・・・。
でも、どんなことがあっても
「散歩」
って言うと一目散に飛んできて全速力で走り出す。
ほんの一ヶ月前まで・・・。
ホントに先月まで元気に走り回っていた大豆がガンになった・・・。
日に日に弱っていく大豆の姿を見るのがホントにつらい。
でもできることは何でもやってあげたいのだ!
ステロイドだろうと注射だろうと、漢方やレイキヒーリング
できることはなんでも・・・。
もう一度この笑顔を見せてくれるまで絶対に諦めたくはない
だけれども、
ふと気を抜くとなぜか涙があふれてくる・・・。
できることなら苦しんでる顔など見たくない・・・。
ほんとは、僕は
無責任な卑怯者
になりたい・・・。
そうだね
そうだね
与えてくれた愛が大きすぎて
足元にも及ばない自分がいた
苦しそうな姿に
出来ることならその苦しさを全部引き受けたいと思ったのに
私も
毎日思い出す
だいずさんは
今だって
無償の愛そのもので
今のありのままのまのっちを
愛してくれるね
私も涙が出る
会いたいよね
まみぽん、ありがとう。大豆は自分が苦しくても僕の顔をなめて慰めてくれる優しい子でした。