信頼していいのか?

我輩は猫である・・・

名前はまだない・・・。

 

ある日僕は家を飛び出した。

別に外の世界にあこがれていたわけではない。

訳あって野良になった・・・。

 

何日放浪しただろう・・・

お腹がすいた。。

 

僕は畑に身を潜めて行きかう人を観察していた。

他の野良が、ある家の敷地に入っていった。

僕はこっそり後をつけた・・・。

 

ん?

 

ご飯があるの?

 

僕はそいつが食べ残したご飯にあやかった。

 

窓の中に人がいる。

あっ、いつも畑の脇を犬を連れて散歩している人だ!

怒られる?

 

あれ? 怒られなかった・・・。

ご飯足してくれた!

 

僕は次の日も畑からその人を見ていた・・・。

あっ!見つかった!!

 

ん?

なにか話しかけてきた・・・

「ちゃーちゃん」

僕の名前・・・。

昔呼ばれてた名前・・・

何でわかるんだろう?

もしかして、信頼できる人?

 

次の日もご飯をもらいに行った。

窓が開いている。

入っても大丈夫ですか・・・?

「コラァー」

うわっ!怒られた・・・。

 

どうやらお年寄りの人は僕を受け入れてくれそうにない・・・

 

僕は足にケガをした・・・。

血がポタポタ出るくらい・・・。

それでも僕はびっこを引いてご飯をもらいに行った・・・。

 

「お前怪我してるじゃないか!」

声と同時に抱きかかえられて、足を洗われた。

うわっ!何するんだよ!

そう思った瞬間

急になんか白い網の袋に入れられた・・・。

何が起こってるのかわからなかった・・・。

なんか遠くに連れていかれる感じ。

しばらくして、見た事もない場所で高い台に乗せられていた。

足になんか塗られてグルグル巻にされた。

それからは外で寝ることはなくなった・・・。

トイレも買ってくれた。

僕知ってるよ!

ココですればいいんでしょ?

 

いつしか僕は「ちゃーちゃん」から「ちゃーすけ」になった。

不思議とパパとママの言葉はわかる・・・

パパとママも僕の言葉がわかるらしい・・・。

 

隣の部屋にいる犬たちはまだちょっと怖いけど、

僕は幸せ!


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